グルメ
2015.07.01
肉汁がジュワッとあふれ出る!食べ歩きの定番グルメ「焼き小籠包」って何?
中華グルメとして話題の「焼き小籠包」。日本では、テイクアウトできる焼き小籠包の専門店も続々と登場しています。実は、焼き小籠包は一般的に知られている「小籠包」とは違うルーツを持った料理であることをご存じでしたか? そのおいしさを徹底解剖します!
焼き小籠包のルーツ
日本では「焼き小籠包」といわれていますが、中国では「生煎饅頭(シェンジェンマントウ)」「生煎包(シェンチェンパオ)という名前です。「生煎」は上海が発祥の地といわれていて、上海発のB級グルメが中国全土に広がり、ローカルフードとして、朝食やおやつ、夜食として日常的に食べられています。上海では早朝から店や屋台が開店されて、朝食としては定番のようです。
日本に焼き小籠包ブームが到来したのは、2010年に開催された上海万博の頃のようです。日本ではまだなじみがうすい食べ物かもしれませんが、上海では100年以上の歴史を持つ伝統的な食べ物です。
一口サイズで小ぶりな焼き小籠包は、日本のたこ焼きのように「熱っ!熱っ!」と食べる楽しさがあります。生煎は、蒸し焼きにするため、皮はパリパリで香ばしいのに中身はふわっとして、中からジューシーなスープがあふれ出てきます。焼きあがってから時間が経って表面が冷めていても、中身はまだ熱い生煎。舌をやけどしないように、気をつけて食べてくださいね!
焼き小籠包のおいしい味わい方
焼き小籠包はお店でできたてを食べるのが一番おいしいですが、自宅で作ることもできます。小麦粉の皮に、豚のひき肉や野菜を混ぜた具を包み、平鍋と呼ばれる大きな調理器具やフライパンに敷き詰めて蒸し焼きにします。焼き餃子と同じような要領です。
しかし、絶妙な焼き加減はプロの職人が作った技術にはかないません。ぜひお店で楽しんでくださいね。
焼き小籠包は、皮の厚さや中に包まれている具材の種類によって味わいが変わります。お好みにあわせて、ショウガや白ゴマを散らしたり、黒酢やしょうゆ、ラー油などの調味料をつけたりして食べてもおいしいですね。
また、お店によっては焼き小籠包につける秘伝のたれにこだわっているところも。本場上海では、焼き小籠包そのものにしっかり味がついているものが多く、店には黒酢だけを備えていることも多いようです。上海には生煎饅頭の専門店がたくさんあり、あとは麺類などのサイドメニューとして注文します。
小腹が空いた時、食べ歩きにぴったり
中華料理はお腹に重いし少し苦手……という人も、焼き小籠包ならまるでスープを飲むようにジューシーな肉汁を楽しめます。数を調整しながら食べれば、他に行きたい店があったとしても、お腹にまだまだ余裕が生まれます! 他の中華料理と違って、焼き小籠包は箸がなくても食べられる一口サイズで、持ち歩きもしやすいので、ドライブやショッピングの途中でも、公園に座りながらでも、小腹が空いた時にいつでも楽しめます。店によって焼き方や具材が違うので、焼き小籠包の看板を見かけたら、ぜひいろいろなお店を食べ比べしてみてください。