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横浜中華街をもっと知ろう〜中国に関する豆知識〜

知識

2015.12.01

中国の旧正月「春節」では、どんな食事をするの?

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日本に西洋文化圏から来た新暦が取り入れられるようになったのは比較的新しく、明治時代に入ってからです。中国でも同様で、長く旧暦が使われてきました。そのため、中国では今でも新暦の1月1日より、旧暦の1月1日を重んじ、盛大にお祝いします。
その旧暦のお正月が「春節」です。中国ではどんなふうに春節を祝うのでしょうか。日本ではなじみの薄い中国の旧正月、春節。中国の人たちがお祝いに食べている食事についてご紹介します。

春節って何?いつのこと?

旧暦とは、月の満ち欠けで決まるカレンダーのこと。2016年の旧暦の1月1日(新月)は、新暦の2月8日になります。新月から満月までを春節として祝うので、2月8日から22日(満月)が2016年の春節の期間です。中国では、大みそかにあたる2月7日から13日までが旧正月の休日となります。
一方、新暦の1月1日は、1月3日までの3日間だけが休日に。こんなことからも、中国では旧正月のほうが大切にされていることが分かりますね。
春節には、遠く離れた家族が集まり食事をして、新しい年の訪れを祝います。家の近くで爆竹を鳴らしたり、旧暦の大晦日には花火が夜空に大輪の花を咲かせたりすることもあります。

春節で食べるもの

大みそかには「年夜飯」と呼ばれる食事をする習慣があります。地方によって食べるものに若干違いはありますが、おせちのように縁起のよいものを食べるのが伝統です。
縁起物の一つとして欠かせないのが、魚料理。中国語で「魚」の発音が、「余」という文字と同じことから、収穫が余る=豊作と重ねて、食卓に並べることになっています。また、お餅も縁起のよい食べ物の一つ。それは、来る年がさらによい年であるようにという意味である「年年高昇」 の「年高」の読みが、年糕(ニェンカオ)という餅と同じだから。年を重ねるごとに物事が高く上昇していくさまを表す言葉に、繁栄や出世の願いが込められています。

「餃子」はおめでたい日に食べるもの

中華料理の代表的なメニューである餃子も、春節には欠かせない料理の一つです。春節餃子を食べるのは富をもたらすという意味があります。春節餃子は、中に詰められる具材にも意味が込められています。なつめを食べると、新年を甘く感じさせ、幸せに満ちた日々を送ることができると信じられています。また、落花生を入れて健康長寿祈願をする風習もあります。

春節最後の夜はお団子を食べる

旧暦の新年、最初の満月は春節の最終日です。この日は、中に甘いあんこを詰めたお団子を食べる習慣もあります。丸いお団子に、家族円満や一家団らんを重ね、満月を眺めながらいただくのです。この夜には提灯を飾る習慣もあります。春節最後の夜を家族そろって過ごす、大切な夕べです。

まるで中国!?中華街ならではの春節イベント

横浜中華街では、毎年春節のイベントを行っています。爆竹を鳴らしたり、ドラゴンダンスが披露されたり、本場中国さながらの雰囲気を味わえるので、中国に行った気分で楽しめるでしょう。2016年は2月8日(月)~22日(月)がイベント開催期間です。春節の飾りつけは、早くも2015年11月からスタートしています。ひと足早く春節気分を味わえます。

カウントダウンで盛り上がろう!

旧暦の大晦日は2月7日。この日、横浜中華街では24時から関帝廟と媽祖廟でカウントダウンイベントが開催されます。

中国の獅子舞「採青」

旧正月の当日2月8日には、中国の獅子舞「採青(ツァイチン)」が中華街を練り歩きます。爆竹や太鼓の鳴り響くなかでの獅子舞です。本場中国さながらの雰囲気を体験できるでしょう。

中国雑技やパレードも見逃せない!

春節の期間中、横浜中華街では、カウントダウンや獅子舞以外にもさまざまなイベントが繰り広げられます。中国雑技や道いっぱいに練り歩く龍の舞、趣向を凝らしたパレードなど、お祝いムード全開です。

一味違ったお正月気分を楽しもう!!

伝統と歴史を重んじる中国。春節は、その一大結集とも呼べる行事です。新しい年の訪れを祝う気持ちはどこの国でも同じこと。春節への理解を深め、2016年は2回目のお正月を中華街で楽しんでみませんか?

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