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横浜中華街をもっと知ろう〜中国に関する豆知識〜

グルメ

2015.12.01

大人気!マンゴーデザートの秘密にせまる

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「マンゴー」といえば、南国のイメージがありますよね。台湾は世界有数のマンゴー輸出国。おいしいマンゴーが豊富に収穫できるのですから、マンゴーを使ったデザートが人々の間で食べられるようになったのは当然の歴史だったのでしょう。台湾のマンゴーデザートの魅力に迫ります。

台湾のマンゴーかき氷

日本でも大ブームの台湾のマンゴーデザート。なかでもおいしいと話題沸騰中のマンゴーかき氷は、おいしいだけでなくマンゴーがどっさりと乗った盛り付けがインパクト抜群! マンゴーは中国語では「芒果」 と表記され、マンゴーかき氷は「芒果雪花冰」「芒果牛奶冰」「芒果冰沙」などの名称で店のメニューに並んでいます。氷の種類やシロップの種類などによって、名称が微妙に違っているようです。
では、台湾ではなぜこんなにマンゴーかき氷がご当地デザートとして根付いているのでしょうか。台湾マンゴーといえば、アップルマンゴー(愛文芒果)が代表的な品種。収穫時期は3月~8月、旬は5月~7月とされています。400~500g前後の卵形で、果皮がリンゴのように真っ赤になることからアップルマンゴーと呼ばれています。オレンジ色の果肉は多汁で、ほどよい酸味と濃厚な甘さ、とろけるような食感が特徴です。

香港のマンゴープリン

中国料理の定番デザートであるマンゴープリンは、香港が発祥といわれています。しかし、驚くことに香港ではマンゴーが収穫されていません。香港で食べられているマンゴーは、台湾、日本、フィリピンなどから輸入されています。ちなみに、日本でも沖縄や宮崎などでマンゴーが栽培されていますが、収穫されたマンゴーのほとんどは香港へ輸出されているそうです。
香港ではマンゴーが収穫されないのに、なぜマンゴープリンは香港が発祥なのかとちょっと不思議に思いますよね。香港でいつごろからマンゴープリンが食べられていたのかは明らかではありませんが、香港のレストランで提供されたことが始まりのようで、比較的新しい食文化のようです。
中国料理のデザートといえば、杏仁豆腐も有名です。杏仁豆腐は清朝で宮廷料理として食べられており、1800年以上の歴史を持っています。一方、中国料理でマンゴープリンを目にするようになったのは、最近のような気もしますよね。香港は、1997年まで英国の植民地であった歴史があります。そのような背景も、マンゴープリンが香港発祥であることと関係があるのかもしれません。

マンゴーを使ったスイーツは、今やスーパーやコンビニでも手軽に買うことができるので、食べ比べをしてみるのも楽しいですね。でもやはり本場の味は格別です。横浜中華街や中国料理レストランなどで、ぜひマンゴーデザートを味わってみてください。

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