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観光

2016.01.01

横浜の夜景を象徴する6つの塔を制覇せよ!

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横浜にライトアップのスポットが多いのは、偶然ではありません。1986年に「ヨコハマ夜景演出事業推進協議会」が発足し、横浜市は夜間の光源を使った演出によって観光客にアピールできる街づくりの運動を推進しはじめました。横浜にはせっかく多くの歴史的な建造物があるのだから、それを目当てに訪れる観光客をさらに増やそうと考えたアイデアのひとつが、このライトアップだったのです。
イベントとの連携でライトアップの実験をしながら、さまさまな施設でライトアップのための設備の常設を推進。横浜の夜の散策の楽しみを広げる大きなエポックになった、というのがこの事業の功績といえます。

ライトアップの宝庫・横浜

開港とともに、それまで閑散とした小さな漁村だった横浜は、急いで開発が進められました。当初、江戸幕府は埋め立てによって造成された土地に来日した外国人を住まわせようとしたのですが、埋め立て地は地盤が弱く、ジメジメして生活環境がよくないと幕府に陳情。これに配慮するかたちで、埋め立て地を眼下に望む高台が居留地として認められ、主に領事館などの施設が建てられるようになりました。
これがいまの山手と呼ばれる地域で、明治時代半ばになると次々とセレブな外国人たちが集まるようになり、それに伴って学校や教会などの公共施設も建てられるようになったというわけです。

オーソドックスに「横浜三塔」をチェック

常設された横浜のライトアップ建築のなかで、真っ先にチェックしたいのが「三塔」の存在です。それぞれ本来の名称と役割がありますが、愛称とともに紹介しましょう。

1. キングの塔(神奈川県庁本庁舎)

神奈川県の行政の中枢に位置しているのが、キングの塔こと神奈川県庁本庁舎。1928年に竣工した鉄骨鉄筋コンクリート造地上5階地下1階の建物は、神奈川県のなかで最初に国の登録有形文化財に指定されました。キングの風格を醸し出す中央の塔屋部分は9階建てに相当します。ライトアップは年中無休、日没から22時まで行われています。

2. クイーンの塔(横浜税関)

貿易港として日本の経済を支え続けている横浜を象徴するともいえるのが、横浜税関の庁舎です。1934年に竣工した5階建ての建物の中央には、当時の横浜で最も高かった県庁舎の49mを上回りたいという意向を受け、51mの塔がそびえることになりました。その塔の屋根部分はドーム型のデザインが採用され、優美なシルエットを見せたことからクイーンと呼ばれるようになったのです。ライトアップは年中無休、日没から22時まで行われています。

3. ジャックの塔(横浜市開港記念会館)

横浜開港50周年を記念して、市民からの寄付によって1917年に完成したのが、横浜市開港記念会館です。市民が集まることのできる中心的な場所であることを示すために、もともとあった町会所の時計台のイメージを採用、高さ36mの鉄骨煉瓦造りの時計塔が完成することになりました。ライトアップは年中無休、日没から22時まで行われています。

マニアも納得の「3タワー」で完全制覇

これまで紹介した有名な「三塔」だけではありません。横浜には、定番のスポット以外にも、穴場のスポットが多く存在するのです。そのなかから、「三塔」制覇をさらに充実させる、知る人ぞ知るライトアップのスポット「3タワー」をご紹介しましょう。

1. 横浜マリンタワー

横浜開港100周年記念行事の一環として1961年に建てられました。ライトアップを開始したのは1989年。営業時間は10時から22時30分まで(最終受付22時)です。

2. 横浜ランドマークタワー

1980年代に着手されたウォーターフロントの再開発計画である「横浜みなとみらい21」で、中核を担うべく建てられた超高層ビル。開業は1993年で、地上70階、高さは296mあります。大阪の「あべのハルカスが建つまでは、日本で最も高いビルでした(現在は2番目)。高さ273mの69階にある展望フロア「スカイガーデン」の営業時間は10時から21時まで(最終入場20時30分)で、土曜や月曜が休日の場合の日曜は22時まで(最終入場21時30分)の延長営業になります。

3. 横浜シンボルタワー

横浜港に出入りする船舶の安全を守るための信号などの発信所として、1986年に本牧ふ頭に建てられました。高さはアンテナ部分を入れて58.5m。36.5mの部分には展望室が、12.5mには展望ラウンジがあり、入場無料で一般開放されています。

6つのポイントのツウな攻略法

ここで紹介した6つのライトアップのポイントを制覇しても、残念ながら割引などの特典はありません。しかし、周辺には「三塔」を同時に見ることができる場所がいくつかあり、「キングとクイーンとジャックを同時に見ることができると幸せになる」という都市伝説もあるようです。日が暮れてからのデートに利用するというのはなかなかポイントが高そうです。
また、「3タワー」のほうは、タワーの展望台から周囲の夜景を見る、という「三塔」にはない楽しみ方もできます。塔とタワー、それぞれの夜景の楽しみ方を組み合わせながら、昼と夜とで表情がガラリと変わる横浜の街を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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