観光
2016.02.01
あのドラマに登場した!? ロケ地になった横浜の景色
観光スポットとして名高い横浜だけあって、絵になる場所はたくさんあります。だからこそ映画やドラマなどの撮影場所にたびたび使われていますね。横浜に訪れるなら、思い出深い作品のロケ地めぐりを楽しむのも一つの手。よみがえる作品の感動に浸りながら、横浜の美しい景色を練り歩いてみませんか?
港の見える丘公園・山下公園
横浜を舞台とする作品のなかでも印象的なのが、2011年に公開されたジブリのアニメーション映画『コクリコ坂から』です。1963(昭和38)年の横浜がジブリアニメのタッチで描かれており、今とはまた違ったノスタルジックな風景が新鮮でした。
主人公・海の自宅である下宿屋「コクリコ荘」や、タイトルでもあり海側からコクリコ荘に続く「コクリコ坂」は、いずれも実際には存在しません。しかし、『コクリコ坂から』では、実際の横浜とよく似た風景がたくさん描かれているため、作品を観てから観光するとさまざまな発見があるでしょう。コクリコ荘は、「港の見える丘公園」内にある「大佛次郎記念館」あたりにあるとされているので、足を運んでみてはいかがでしょうか。
また、横浜の代表的な観光地であり、人気のデートスポットでもある「山下公園」も見どころです。劇中に登場する「航洋丸」そっくりの「氷川丸」が係留されているので、乗船して見学するのも一興です。デートで訪れるなら、海が惹かれる俊になりきって、山下公園を散歩するのもおすすめです。
あぶない刑事が走り抜けた赤レンガ倉庫
明治政府の保税倉庫として建てられた「赤レンガ倉庫」。歴史のある建物で、重厚感のあるレンガ造りの外観が良い雰囲気を醸し出しています。数えきれないほど撮影に使われていますが、なかでも有名なのが2016年1月に映画での復活を遂げたドラマ『あぶない刑事』です。
鷹山敏樹(舘ひろし)と大下勇次(柴田恭兵)が赤レンガ倉庫の前を走り抜けるエンディングはとても印象的ですね。また、鷹山刑事が車での逃亡を図る犯人を捕まえるために、ボンネットに乗って追跡する勇姿も忘れられません。
1986年のドラマ放送当時は保税倉庫として使われていた赤レンガ倉庫ですが、2002年のリニューアル以降は、商業施設として多くの人々に利用されています。レストランで食事をしたり、ショッピングを楽しんだりできるのはもちろん、赤レンガ倉庫のそばから水上バス(シーバス)に乗ってクルーズすることもできます。高い利便性を持ちつつも、創設から100年を超えた今も歴史ある佇まいを感じさせる赤レンガ倉庫は、観光スポットとしても外せませんね。
もちろん横浜中華街も登場しますよ!
最近では、NHK朝の連続ドラマ『まれ』に横浜中華街が登場しましたね。メインの舞台は石川県能登半島でしたが、主人公の希がパティシエの修行をするために訪れた地が横浜・中華街。希の下宿先が中華料理店ということもあって、ドラマ内では山下公園や横浜中華街、港の見える丘公園だけでなく、実際に横浜中華街にあるお店もたくさん撮影に使われていました。
『まれ』で使われたロケ地のなかでも有名なのが、「洋菓子浜志゛まん」です。希が理想の味を求めて横浜中のケーキを食べ歩くシーンで登場したお店で、大正2年創業の老舗店。当時は和菓子店として人気でしたが、昭和32年から洋菓子の販売を開始しました。現在も、50年以上のロングセラー「ボストンクリームパイ」を主力商品とし、多くの人々に愛されています。
美しい景色は横浜の財産
見慣れた景色であっても、映像として見ると、「こんなに美しかったかな?」「こんなふうに見えるんだ!」と新発見があります。ロケ地の近くに行くことがあれば、「もしかして撮影していないかなと、ちょっとよこしまな気分になりますが、実際に撮影している様子を目撃することが多いのも横浜だからこそ。この美しい景色は、まさに横浜の財産だといえるのではないでしょうか。
横浜観光でどこに行くか悩んだときは、好きな作品のロケ地を訪ねてみると、きっと最高の景色に出会えるはずです。