ハマスタグルメに横浜の香り

野球観戦での楽しみといえば、ビールでしょうか。冷えたビールを飲みながら選手たちの好プレーに湧く瞬間は、本当に楽しいものです。でも、かわいい売り子さんたちが販売してくれるビールだけではもったいない。スタジアムでしか食べられないスタジアムグルメを満喫してみませんか？

横浜といえばハマスタです

横浜に本拠地を置く球団といえば、ハマっ子にとっては常識なので言うまでもありませんが、横浜DeNAベイスターズ。そして、その横浜DeNAベイスターズのホームグラウンドが横浜スタジアム、通称ハマスタです。試合日ともなれば、ハマスタ周辺には白地に青い縦ストライプが入ったユニフォーム姿のファンが大勢詰めかけます。

1876年、現在のハマスタがある横浜公園の敷地内にクリケット用のグラウンドが造られ、そこで日本で初めて野球の国際試合が行われます。ほかにも夜間照明塔が設置されたことが日本初であったり、女子野球が日本で初めて開催されるなど初めて尽くし。日本の野球の歴史に深いかかわりを持つ場所にハマスタはあるんですね！
さて、そんなハマスタではどんなグルメを堪能できるのでしょうか。

これぞ定番のハマスタグルメ

訪れたのは休日のデーゲーム。横浜DeNAベイスターズ対東北楽天の試合が行われていました。球場は超満員。席を探すのもままならないくらいの大入りでした。からっと晴れた青空のもと、応援に夢中なハマっ子たちの手に、みかんがこぼれるほどのったカップを発見！これこそが、みかん氷というハマスタの定番グルメです。

特に夏の暑い日の野球観戦に最適なみかん氷は、かき氷の上に、みかんがのっているというシンプルなグルメ。みかんのシロップがかき氷に染み込んでいるのでほんのりと甘いのですが、この甘すぎないところがいい！

練乳がたっぷりかかっている甘いかき氷も好きですが、このみかん氷はさっぱりと食べられます。選手に向かって声援を送り続けた後のカラカラになった喉を潤してくれますよ。

横浜らしいおいしさも

デーゲームを見にきたので、お昼ご飯も食べたいなということでお弁当売り場もチェック。
横浜中華街に近いということもあり、中華風のお弁当が目につきました。シウマイやチャーハンが入ったお弁当が、次々に売れていきます。
それから、ちょっぴりスパイシーなからあげが入った、からあげ弁当もハマスタの定番なのだそうですよ。からっと揚がったからあげは、ビールのおつまみにもいいですよね。かわいいビールの売り子さんに「ビール1杯！」と声をかけて、ビールと一緒にぴりっとした風味を味わう。これが合わないはずありません。
どうしようかと迷っているところに、ちょっと気になる和風のお弁当が。これはもしかして、泉平のおりなりさんでは？
そうです、1839年に横浜で創業したという老舗、泉平のお弁当がありました。細長いおいなりさんと、かんぴょう巻がセットになっています。泉平のおいなりさんといえば、この細長いカタチが特徴です。細長い1本のおいなりさんが半分に切られています。油揚げは食欲をそそる深い甘み。秘伝の元汁を使って煮上げているそうです。ちなみに本店は馬車道にあります。横浜グルメって中華料理だけでなく、本当にいろいろな味があるんだなと感じながら、おいなりさんを頬張りました。

横浜中華街とハマスタでグルメ三昧

ハマスタは横浜中華街のすぐそば。善隣門からなら徒歩10分もかかりません。横浜中華街に寄ってからハマスタに向かうもよし、ハマスタで野球を観戦してから横浜中華街に行くもよし。その時の気分で幅広く楽しめるのも、グルメが充実した横浜ならではの楽しみ方ですね。