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2016.03.01
横浜生まれ、横浜育ちのラージャーとは?
横浜生まれ、横浜育ちのラージャーってご存知ですか?
ラージャーとは、横浜市立野毛山動物園の人気者、オスのインドライオンのことです。人懐っこいライオンとして、子どもたちからも愛されています。
ヒンドゥー語で「王」という意味だけど
ラージャーは2008年によこはま動物園ズーラシアで生まれ、野毛山動物園にやって来ました。
生まれたばかりのときに衰弱していたので、立派に成長してほしいと、ヒンドゥー語で「王」という意味の名前をつけたそうです。しかしラージャーは、ライオンにしては大人しい性格に育ったのだとか。
インドライオンは、インド北西部に分布していますが、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで絶滅危惧IB類に指定されています。
アフリカのライオンと比較すると少し小型らしいのですが、ラージャーは現在、体長約2メートル、体重は約170キロ。ラージャーに会うと、成人しているだけあって大きくて立派。大人しいラージャーですが、「ガォー」「グルグル」と鳴くと、やはり堂々とした貫禄を感じます。
食べることが大好き、人間大好き
野毛山動物園では、動物の檻のそばに、その動物にどんな特徴があり、どんな性格をしているのかを紹介する手づくりの案内板が設置されているのですが、ラージャーの檻の案内板を見てみると、そこには、「食いしん坊。人間が大好き」と記されています。
人間大好きとは、ライオンらしからぬライオンです!ラージャーは飼育員に育てられたこともあり、とても人懐っこくて、人間大好きなライオンです。ラージャーの檻の前に集まった人たちから、「ラージャー、ラージャー」と声がかかるくらいの人気者です。
毎年2月にはお誕生日会も開催されています。今年のお誕生日会は2月11日に行われ、8歳になったラージャーに大好きなお肉がプレゼントされました。
ラージャーの暮らす野毛山動物園とは
愛嬌たっぷりのラージャーが暮らす野毛山動物園は、2016年に65周年を迎える歴史ある動物園です。
現在の野毛山動物園が位置する場所では、1949年3月に、横浜市主催の日本貿易博覧会が開催されました。博覧会会場では、クマ、キツネ、タヌキなどの動物が3カ月にわたり展示されました。博覧会が閉会した後に、インドゾウ、ニホンザルなどを加え、動物園と遊園地地区をかねそなえたハマっ子の憩いの場として、野毛山遊園地が開園。1972年には野毛山動物園に改名し、新たなスタートを切りました。
飼育する動物は、ライオンやトラ、キリン、シマウマ、レッサーパンダから、爬虫類、モルモットやハツカネズミといった小動物まで約100種類。身近に動物と触れ合ってほしいという思いのもと、イベントも多数開催して、動物と子どもだちの触れあいの機会を大切にしています。
チキンライスやナポリタンといった軽食、アイスクリームやアルコール類を販売するひだまり広場屋内休憩所もあるので、ゆったりまったりとした休日を過ごすことができますよ。
横浜の人気者に会いに行こう!
人間大好きというライオンのラージャー。横浜の人気者を見に行きたい!と思ったら、ぜひ横浜中華街とセットで。野毛山動物園の最寄り駅はJR 根岸線・横浜市営地下鉄「桜木町」駅。桜木町駅から、横浜中華街の最寄り駅であるJR 根岸線「石川町」駅はわずか2駅です。